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ナットソース・ジャパンは、排出量取引の仲介と京都メカニズムに関連するコンサルタント業務を主な業務としている2001年に設立された、まだ若い会社です。しかし、排出量取引市場もここ数年の間に成長してきた市場であるため、市場の中では古株の一つに入るかも知れません。私が、このナットソース・ジャパンに加わったのは、2004年12月です。それ以来、排出量取引に関するコンサルタント業務を担当してきましたが、この3年間で排出量市場が大きく成長したことを実感しています。
2004年末の時点では、CERは1トンも発行されておらず、それどころかCDM理事会に登録されたCDMプロジェクトは、まだ1件しかありませんでした。また、EU
ETSは、ようやく第1フェーズのNAP策定を終え、2005年1月からの本格的な始動を待っていたところでした。あの時点では、その後、この市場が一体どうなるのか、誰も予想がつかず、まさしく"海のものとも山のものともつかない"状態でした。それが、今(2008年3月末時点)ではCDM登録済みプロジェクトの数は、900件を越え、1000件に届こうとしています。さらに300件以上のプロジェクトに対してCERが発行され、発行済みCERの数量は1億3000万トンを越えています。EU
ETSについては、色々と問題は明らかになりましたが、欧州委員会は制度の改善に努めており、今では2013年以降の第3フェーズの内容が議論されるに至っています。
このようにマーケットが大きくなるのに従い排出量取引に対する社会の関心も高まっていることを日々、実感しています(手前味噌になるかも知れませんが、ナットソース・ジャパンが発行しているナットソース・ジャパンレターの講読部数が最近、じわじわと増えています)。3年前の状況を知るものとしては非常に喜ばしいことではあります。しかし、一抹の不安も感じます。というのは、情報量そのものは増えていますが、様々なメディアを通じて提供される情報の中には、その「正確性は?」となると、はなはだ心もとないものが多く見受けられるためです。排出量取引制度は非常に複雑で、簡単に理解するのが難しいことが一因でしょうが、その一方で、排出量取引にビジネスとして関わろうとする場合、様々なリスクに直面するため、それらのリスクを踏まえずに排出量取引に関わろうとすることは非常に危険です。
排出量取引をビジネスとして成功させるためには、ますます正確な情報が必要になってきており、それゆえ我々のような仲介業者やコンサルタントの役割が、いっそう重要になってきていると改めて気を引き締めなおしているところです。
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