京都メカニズム情報プラットフォーム
各種業界の協会の現場から
株式会社環境総合テクノス
京都メカニズム推進室 高橋文雄

大阪CDMネットワーク(任意団体)は、GEC(財団法人地球環境センター)、財団法人オイスカ関西総支部環境ISO部会、財団法人大阪市都市型産業振興センターの3者が世話役となり、平成16年2月20日の設立総会を経て正式に発足しました。創設当時のネットワーク参加企業会員は16社で、現在会員数は23社となっています。

大阪CDMネットワークの設立趣意は、地球温暖化対策の一環として、従来型産官学連携に加え、状況に即応的に対応している環境NGO活動の手法等を活用し、学識経験者、公益法人などの多業種、多分野からの参画によるネットワークの効率的・効果的な連携により参加者の課題解決を図ろうとするものです。また、その目的実現のため、分野別研究会活動により、具体的なプロジェクトに取組み、新たなビジネスチャンスの創造を目指しています。

大阪CDMネットワーク設立総会の模様(平成16年2月20日)その中で、当社は取りまとめ会社としてネットワークの設立およびその後の活動に協力してきました。
これまで、京都メカニズムの様々な分野で活躍している専門家を講師に招いたセミナー等を通じて、京都メカニズムに関する最新情報を会員間で共有してきましたが、平成17年12月には2日間にわたり、海外からの参加も得てOsaka Carbon Conference & Fair 2005と題したイベント(セミナーと展示会)を国内で初めて大阪で開催しました。これからも会員だけでなく、広く一般に開放したイベントを開催し、京都メカニズムの理解者の拡大に寄与したいと考えています。

このようなネットワークを形成することのメリットとして、会員が単独で入手する情報よりも会員共有のネットワークを利用して入手する情報の方が質、量ともに高まる点が挙げられます。
また、関西地域を中心に活動している会員が多いことから、中央からの有用情報の入手や講師との生の情報交換が大阪の地にいながら可能となる点もメリットです。
ただ、勉強会や情報交換会的な側面だけではネットワーク活動としては物足りないという意見もあり、特にベンチャー会員に対してはネットワーク活動がビジネスチャンスにつながること、ネットワーク会員発案によるCDM/JIプロジェクトの実施や排出権取引につなげてゆくことなど、設立3年目を迎えて今後の課題も見えてきました。これまでの活動実績と課題を踏まえて今後を展望するならば、発効した京都議定書の第一約束期間(2008年〜2012年)を近未来にひかえた現在、それぞれニーズが異なる会員にとって京都メカニズムの活用を実感できるようなネットワーク活動に発展すべく、会員が要望するならば希望会員を束ねて実施するCDM/JIプロジェクトへの共同参画や排出権の共同取引へと、これまでのネットワーク活動の範囲とレベルを一歩踏み出す必要があるのではと考えています。

任意団体というゆるやかな集合体による活動の限界はあるものの、今後の大阪CDMネットワークの新たなチャレンジと発展に期待し、取りまとめ会社として引き続き本ネットワーク活動に協力してゆきたいと思います。

2006年4月20日